第23回ハイライフセミナー
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-シングル化が進める都市の新しいスタイル
第23回 ハイライフセミナー
「シェア-シングル化が進める都市の新しいスタイル-」
◆開催趣旨
成熟社会を迎えた首都圏では、高齢化・少子化の一方で、世帯の構成および居住の形態に大きな変化が進行中であり、この変化は中長期的なトレンドとなっている。年齢層を問わず、シングルが増えているのだ。若者もそうだが、ミドル層、そしてシニア層もシングルでいる割合が増えている。そのようなトレンドが、人の住まい方に大きな変化をもたらしているのである。本セミナーでは、そのような状況が影響をもたらしたことによって、現在進行形で展開している首都圏における新しい人々の住まい方を検討する。特に、最近、マスコミや不動産業界で脚光を浴びている「シェアハウス」に関して、掘り下げていきたいと考えている。そして、その背景となる社会経済変化を、マーケティング、そして有識者に分析してもらい、首都圏の住まい方にどのような変化が起きているのかを皆様に考える機会を提供したいと考える。
◆日程: 2013年1月25日(金)
◆時間: 15:00~18:00
◆会場: 東京国際フォーラム ホールD1
◆主催: 公益財団法人ハイライフ研究所
◆協力: 株式会社読売広告社
プログラム
◆主催者挨拶
高津 伸司 公益財団法人ハイライフ研究所 副理事長
<プレゼンテーション>
◆なぜ今シェアなのか-シェアをとりまく社会環境
三浦展 / カルチャースタディーズ研究所代表
◆シェアハウスで暮らす-シェアの可能性
久保田裕之 / 大阪大学大学院人間科学研究科助教
◆首都圏シェアハウス事情-事業者ヒアリングから
榎本元 / 読売広告社・都市生活研究所
<パネルディスカッション>
◆シェア-シングル化が進める都市の新しいスタイル-
パネリスト 三浦展 / 久保田裕之/ 榎本元
コーディネーター 服部圭郎 /明治学院大学経済学部教授
講演者プロフィール
三浦 展(みうら あつし)/ 社会デザイン研究者
1958年新潟県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。同誌編集長。90年、三菱総合研究所入社。99年「 カルチャースタディーズ研究所」設立。消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。著書に、『第四の消費 つながりを生み出す社会』、『これからの日本のために「シェア」の話をしよう』、『東京は郊外から消えていく!』、『「家族」と「幸福」の戦後史』、『ファスト風土化する日本』、『スカイツリー東京下町散歩』、『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』など。
久保田 裕之(くぼた ひろゆき)/ 大阪大学大学院人間科学研究科助教
1976年群馬県生まれ。専門は家族社会学、福祉社会論、政治哲学。シェアハウスやコレクティブハウスをはじめとした国内外の非家族的共同生活のフィールドワークを基に、家族法・家計経済学・家族政策を横断した共同生活の理論化を行っている。神戸大学、関西学院大学等非常勤講師。著書に『他人と暮らす若者たち』、共著に『家族を超える社会学』(牟田和恵編)、共訳書に『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』など。
榎本 元(えのもと はじめ)/ 読売広告社・都市生活研究所所長
1961年愛知県生まれ。広島大学工学部卒業後、中堅広告代理店を経て現職。コミュニケーションの専門家としての立場から、20年以上、不動産開発・都市開発(大規模集合住宅・商業施設・複合施設・リゾート開発等)を中心に、まちづくりの開発コンセプトの構築や商品企画、販売広告戦略など、生活者を街の主軸に捉え、都市暮らしのみらいを予見しながら、トータルなコンサルティング業務に携わっている。共著『シビックプライド-都市のコミュニケーションをデザインする』。
服部 圭郎(はっとり けいろう)/ 明治学院大学経済学部教授
1963年東京都生まれ。東京大学工学部卒、カリフォルニア大学バークレイ校環境デザイン学部修士課程修了。民間シンクタンクを経て現職。専門は都市デザイン、都市計画、フィールドスタディ。主なプロジェクトは、マレーシア新都市サイバージャヤのマスタープランなど。著書に『道路整備事業の大罪』、『人間都市クリチバ』、『サスティナブルな未来をデザインする知恵』ほか、共著に『都市計画国際用語辞典』、『都市の鍼治療』ほか。
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