第2回 田中正平記念フォーラム|「脳科学と音楽と教育」
脳科学の研究で世界的に著名な小泉英明氏(日立製作所)と、世界的ミュージッククリエイターである冨田勲氏の両氏をお招きし、東京大学柏キャンパスで脳科学と音楽が出会います。 (フォーラム案内より)
本ホームページでは当日の模様を再編集した録画映像をお届けいたします。2012年12月12日(水)より、小泉英明氏(脳科学者、株式会社 日立製作所 役員待遇フェロー)のご講演を配信し、2012年12月27日(木)より、対談「冨田 勲氏(作曲家)×小泉英明氏(脳科学者)」の模様をお届けします。
東京大学大学院新領域創成科学研究科の主催で行なわれた、「脳科学と音楽」の対話。最先端の科学と音楽の話題を通じて、これからの知の新領域を感じていただけると思います。どうぞご覧ください。
第2回田中正平記念フォーラム「脳科学と音楽と教育」
講演 :小泉英明氏(脳科学者、株式会社 日立製作所 役員待遇フェロー)
対談 :冨田 勲氏(作曲家)×小泉英明氏(脳科学者)
会場 :東京大学 柏図書館 メディアホール
日時 :2012年12月1日(土)
主催 :東京大学大学院新領域創成科学研究科
1. 講演「脳科学と音楽教育」
(※Tips: 画面が小さいですか? 再生中に動画の右下隅部分をクリックすると、動画サイズを最大化することができます。)
内容:
・冨田勲先生 美しい音楽のクリエーター
・美を感じる際の脳活動
・歌を聴くとき、黙唱するときの脳活動
・感動したときの脳活動
・社会的な意志決定をする際に賦活する脳部位
・観測装置:新たな研究の原点
・左手からの音楽:館野泉氏
・二者同時動作時の前頭前野活動パターン
・アートとテクノロジーは同根
・サイエンスとエンジニアリングの違い
・『意識の問題』から『芸術と道徳』へ (西田幾多郎)
・動物の位相幾何学的な基本構造
・左脳と右脳の仮説
・脳科学と芸術
・「魂と肉体の劇」(世界最古のオペラ)
・快楽中枢の電気刺激
・ナメクジウオのゲノム解析 (ヒトとの共通性)
・生物の接近/忌避行動と生存確率
・人間行動の基本
・報酬系の賦活
・幸福感の発生機序
・未来:身体表現のみで表すことが困難な概念
・人間言語固有の特徴
・意識下の音韻ループ
・ワーキングメモリー・システム
・視覚刺激による視覚野の活性化
・視覚認知の階層構造
・意識下の計測
・新しい脳型コンピュータ(RPDP)のアーキテクチャ
・好きこそものの上手なれ
・MITの音楽学部
2. 対談 :冨田 勲氏(作曲家)×小泉英明氏(脳科学者)
「脳科学と音楽と教育」
(※Tips: 画面が小さいですか? 再生中に動画の右下隅部分をクリックすると、動画サイズを最大化することができます。)
対談 冨田 勲 × 小泉英明 「脳科学と音楽」
冨田 勲
作曲家
音響クリエーター
小泉英明
株式会社 日立製作所 役員待遇フェロー
東京大学先端科学技術研究センター ボードメンバー
・脳は上と下をどう認識するか
・見えていると見えていないの違い
・カマキリの脳と身体
・アメーバのはなし
・脳と意識
・意識とは何か?
・初音ミクと「イーハトーヴ」交響曲
・芸術はなぜ大切なのか
■小泉英明氏プロフィール:
株式会社 日立製作所 役員待遇フェロー、
東京大学先端科学技術研究センター ボードメンバー
専門は分析科学・応用脳科学・環境科学。
国際心・脳・教育学会や生存科学研究所他の理事、
Mind, Brain, and Education 誌(Blackwell 社)副編集長、日本赤ちゃん学会副理事長、
東京大学総合文化研究科・同教養学部運営諮問会議委員、文部科学省中央教育審議会並び
に内閣府原子力委員会専門委員、 日本化学会フェロー、日本工学アカデミー会員、日本学
術会議連携会員。
東京大学教養学部基礎科学科卒業 (1971)。 同年日立製作所入社。 東京大学に博士論文を
提出し理学博士 (1976)。 日立製作所基礎研究所所長 (1999-2001)、同研究開発本部技師
長 (2003-2004) を経て、2004 年から現職。 この間、カリフォルニア大学ローレンス・バ
ークレー研究所客員物理学者、東京大学総合文化研究科や先端科学技術研究センター他の
客員教授、国立環境研究所監事、独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センタ
ー「脳科学と社会」研究開発領域 領域総括、日本神経科学会並びに日本化学会他の理事、
日本分析化学会会長などを歴任。 大河内賞 (3 回)・科学技術庁長官賞 (2 回)・日経BP
技術賞大賞他受賞. ローマ法王庁科学アカデミー創立 400 周年記念にて招聘講演。
著書に『脳は出会いで育つ:「脳科学と教育」入門』、青灯社 (2005)。
編著書に『環境計測の最先端』、三田出版会 (1998)。 『育つ・学ぶ・癒す 脳図鑑21』、
工作舎 (2003)。 『脳科学と芸術』、工作舎(2008)他。
(以上、http://www.hitachi.co.jp/area/tohoku/100th/seminar/__icsFiles/afieldfile/2010/05/19/KOIZUMI_profile.pdf より転載)
■冨田 勲氏プロフィール:
作曲家
音響クリエーター
1932年(昭和7年)東京生まれ。慶応義塾大学在学中に作曲家・平尾貴男、小船幸次郎に師事。1950代前半から、放送、レコードアルバム制作、映画音楽、大型コンサートなど、多彩な分野で作編曲家として優れた作品を数多く残している。
先駆的なシンセサイザー作曲家として、世界に広く知られる。
尚美学園大学大学院にて若き音楽家の育成にも携わる。
1974年:第17回グラミー賞 4部門ノミネート『Snowflakes are Dancing』(月の光)
1979年:第22回グラミー賞 ノミネート『バミューダ・トライアングル』
1982年:第25回グラミー賞 ノミネート『大峡谷』
1994年:第17回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『学校』
2002年:第25回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『千年の恋/ひかる源氏物語』
2003年:第26回日本アカデミー賞 最優秀音楽賞『たそがれ清兵衛』
2003年:勲四等旭日小綬章受章 – 芸術・文化
2005年:第28回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『隠し剣 鬼の爪』
2007年:第30回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『武士の一分』
2007年:第1回エレクトロニクス・アーツ浜松賞
2009年:第30回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『母べえ』
2011年:第30回日本アカデミー賞 優秀音楽賞『おとうと』
2012年:2011年度 朝日賞
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