『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』出版記念インタビュー

『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』 出版記念インタビュー

原発事故から国民をどう守るのか。その実践マニュアルともいえる『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』が2012年1月30日、合同出版から出版されました。

本書は、1986年のチェルノブイリ原発事故を受けてスウェーデンで作成された「プロジェクト・どのように放射能汚染から食料を守るか」を日本語に翻訳したものです。スウェーデンでは防衛研究所を中心に各庁の協力のもとで作成された経緯があります。

今回は、本書の共訳者である佐藤吉宗氏(ヨーテボリ大学経済学部研究員)に、出版のきっかけや、日本の読者に伝えたいポイントについてお話をうかがいます。

書籍紹介:
スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか
高見 幸子+佐藤 吉宗 【共訳】
防衛研究所+農業庁+スウェーデン農業大学+食品庁+放射線安全庁 【共同プロジェクト】
定価 本体1800円+税 / 合同出版

<本書の目次より>
はじめに
第1章 チェルノブイリ原発事故が警鐘となった
 1 チェルノブイリ原発事故から学んだこと
 2 役割分担と準備体制
 3 情報の重要性
 4 再び原発事故が起きたら
第2章 放射線と放射性降下物
 5 電離放射線とその原因
 6 放射線の人体への影響
 7 放射性降下物の特徴
第3章 放射性降下物の影響
 8 スウェーデンの農業とトナカイ飼育、食品の消費
 9 放射性物質がどのように食品に移行していくか
 10 農業における放射性物質の移行を左右する要素
 11 心理社会的な影響および労働環境に関連する影響と経済的問題
第4章 食品の基準値と放射能汚染対策
 12 食品が含有する放射性物質の基準値
 13 野菜を栽培する上での放射能汚染対策
 14 家畜を飼育する上での放射能汚染対策(放牧、牧草栽培、トナカイの遊牧)
 15 食品加工業における放射能汚染対策
 16 家庭での放射能汚染対策
 17 行動戦略

 

佐藤 吉宗(さとう よしひろ) 氏プロフィール

1978年生まれ。京都大学経済学部卒業。在学中であった2000年にスウェーデンへ交換留学をしたことが契機となり、同国のヨンショーピン大学経済学部へ進学し修士号を取得。その後、同大学での勤務や欧州安全保障協力機構(OSCE)クロアチア支部での研修を経て、現在はスウェーデン・ヨーテボリ大学経済学部の博士課程に在籍。専門は、マクロ経済、投資・生産性分析。通訳や翻訳のほか、スウェーデンの経済・政治・社会問題に関する記事を日本の雑誌に寄稿している。
ブログ「スウェーデンの今」でもスウェーデンからの情報を発信中。

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撮影・編集
針谷 務 APF NEWS

制作統括
萩原宏人 公益財団法人ハイライフ研究所

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

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