豊かな公共空間をつくる
シリーズのまとめ

第11回 シリーズのまとめ

シリーズのまとめを語る服部圭郎明治学院大学准教授
神楽坂のヒューマン・スケールに感心するライヒャー先生

私たちにとって、都市空間の豊かさとは公共空間の豊かさ。

本シリーズでは「市民にとって本当に豊かな公共空間とは何か」をテーマに、服部圭郎 明治学院大学准教授の取材・構成のもと、EUの事例を紹介しています。

最終回の今回はこれまでの内容を振り返るとともに、いまなぜ豊かな公共空間が日本に必要なのか、あらためて問い直します。

「今回のシリーズでは、コペンハーゲン、デュッセルドルフ、プラハといったヨーロッパの魅力的な公共空間を紹介しました。

ここで改めて強調しておきたいことは、これらの公共空間は、その魅力を発現できるように努めて創造してきたということです。

昔からそこに存在していたものではない、ということです。

そして、その背景には欧州連合による都市間競争が熾烈化したこと、都市の魅力を創出することが、その都市の将来の命運を分けるような重要な政策課題となっていることなどが背景にあるということです。

そして、そのような状況は、日本にとっても決して対岸の火事ではありません。

日本の都市もその魅力を大きく向上させることがグローバリゼーションの時代において求められています。

そして、それは既に充実している土木インフラをさらに充実させるというのではなく、生活インフラ、特に日本の都市の貧弱な公共空間を向上させることによって達成できることだと思います。」(服部)

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学准教授

編集・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

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