特集 「都市の価値をはかる」
[1]ハイライフ研究所としてのコメント
2007年度に調査された「都市の価値をはかる」をレビュー&フューチャーします。ハイライフにおける都市研究の位置付けとして、ハイライフ研究所の仙洞田より本研究の経緯、意図、趣旨を説明いたします。
仙洞田 伸一
財団法人ハイライフ研究所 主任研究員
マーケティングプランナー
立教大学経済学部卒業後、広告代理店にて、消費財全般のマーケティング領域の業務や都市開発・施設開発等の業務を中心に行ってきた。
2005年より(財)ハイライフ研究所において、都市におけるライフスタイル研究、都市の価値研究、環境共生型の都市開発、住宅開発、商業開発等の研究開発や機能性食品などの商品開発業務にも携わってきた。
現在、都市や地域の活性化をテーマに調査研究活動を行っている。
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[2]研究総括
本研究の目的、方法、結論について、大野隆造氏が総括をします。
大野 隆造
東京工業大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了後、米国ウィスコンシン大学大学院において環境心理・行動学を学ぶ(Master of Architecture)。東京工業大学大学院博士課程建築学専攻修了(工学博士) 後、同工学部助手、 神戸大学教養部助教授 、同大学工学部助教授を経て、1995 年より東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。
主な著書に、『人間行動学講座第3巻「すまう」』;朝倉書店(1996)、『人間環境学』;朝倉書店(1998)、『建築・都市計画のための空間計画学』;井上書院(2002)、 『建築と都市の緑化計画』;彰国社(2002)、『建築環境設備学』;彰国社(2003) など。
[3]フィールドサーベイ報告(1) 辰巳 渚
(1)人-生活者の視点から街を評価する
街をどう評価するかという視点から行ったフィールドサーベイの報告を辰巳渚氏からして頂きます。
辰巳 渚
お茶の水女子大学文教育学部卒業。『月刊アクロス』(パルコ出版)勤務後、書籍編集者を経てフリーのマーケティングプランナーに。戦後のモノとコトの変遷を分析し、予測を立てる手法を得意とする。2000 年に刊行した『「捨てる!」技術』が100 万部のベストセラーになったことをきっかけに、物質的に豊かな時代におけるほんとうに楽しく豊かな暮らしについて具体的な提案をつづけている。最近の活動は、「消費」を「生産」の論理から切り離して、人生を豊かにする「買物」と位置づけ、その価値を考える作業で、博報堂買物研究所との協働研究も行っている。また、住まいと暮らしの豊かさの実現についても、企業との協働作業を始めている。
著書に『「暮らす!」技術』(宝島社新書)、『消費の正解』『なぜ安アパートに住んでポルシェに乗るのか』(光文社)、『いごこちのいい家に住む!』(大和書房)など。
[4]フィールドサーベイ報告(2) 川上 正倫
(2)都市景観の価値
景観の価値とは何か?という視点から行ったフィールドサーベイの報告を川上正倫氏からして頂きます。
川上 正倫
東京工業大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程建築学専攻修了、博士課程人間環境システム専攻修了。学位論文「都市景観における建物と周辺環境のおさまりに関する研究」博士(工学)取得。現在、ワン・オー・ワンデザイン共同主宰。東京工業大学大学院総合理工学研究科特別研究員。住宅設計、店舗、事務所内装などのデザインを手がけつつ、都市景観に関する研究を継続中。
共著に「 20 世紀建築研究」INAX 出版(1997)、「建築設計資料集成[余暇・宿泊]」丸善(2002)など。
[5]フィールドサーベイ報告(3) 添田 昌志
(3)街の分かりやすさと複雑さ
街の分かりやすさと複雑さという視点から行ったフィールドサーベイの報告を添田昌志氏からして頂きます。
添田 昌志
神戸大学工学部環境計画学科卒業、東京工業大学大学院人間環境システム専攻博士課程修了。博士(工学)。東京工業大学助手を経て、 2006 年より、LLP 人間環境デザイン研究所チーフリサーチャー。大学在籍中には、人がどのように都市や建築空間を把握しているのかや、どのように景観を評価しているのかといったテーマについて、CG を使った空間シミュレーション実験などを通して研究してきた。現在は、それらの研究成果を活かして、より人が暮らしやすい都市・建築空間を創造するための指針について提案を行なっている。
主な著書に「建築・都市計画のための空間学事典」(井上書院)、訳書に「犯罪予防とまちづくり-理論と米英における実践」(丸善)など。
[6]フィールドサーベイ報告(4) 石垣 勤
(4)商業からの視点
商業の視点から行ったフィールドサーベイの報告を石垣勤氏からして頂きます。
石垣 勤
有限会社ケンズデザインアソシエイツ代表
商空間デザイナー
物販店舗中心に百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、郊外型ガーデンセンターなどを数多くの物件を手掛ける。特に1980 年頃から20 年ほど大手アパレルのブランド展開をディレクションし日本全国の百貨店、東南アジアにおける日系百貨店の売場作りを行った。またナチュラル系のデザインとしてヨーロッパ型ガーデニンングセンターの立ち上げを企業とともにコンセプトから参画し建築デザイン、内装設計、什器デザイン、商品選定、売場ディスプレイまで一貫してディレクションも行い、ガーデンショップデザインにおいて精通している。
[7]フィールドサーベイのまとめ 添田 昌志
添田 昌志
フィールドサーベイをまとめる手法としてのキーワードの整理について添田昌志氏が解説します。
[8]座談会
大野 隆造
本研究の目的、方法、結論について、大野隆造氏が総括をします。
[9]今後の展望と方向性 仙洞田 伸一
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