現代若者考・レポート
第五回 今どきの若者《未婚》事情|現代若者考・レポート
現代の若者達は結婚に対してはあまり関心を持っていない。
国立青少年教育振興機構の「若者の結婚観・子育て観調査」(2015年/調査対象;20代・30代の男女4,000名)の結果で、結婚願望については、10年前から「結婚したくない」の割合が年々増え続けている。結婚に対して前向きな人が減っている。また、結婚しても男性は「結婚したらすぐにでも子供が欲しい」の割合が低下して「子供は欲しくない」の割合が上昇し、女性では「結婚したらすぐにでも欲しい」と「子供は欲しくない」の割合がともに上昇している。子供が欲しいと思う人とそうでない人の二極化が進んでいる。そして結婚していない理由は、「経済的に難しい」が63.8%と最も高いスコアとなっている。
1970年代(団塊世代)や80年代、90年代(団塊ジュニア世代)など前の世代と現在の若者との最大の違いは人口の数であるが、少子高齢社会となった今日、若者の量的な差異よりも質的な差異が前の世代との違いが顕在化している。
今どきの若者を最近観察していると、結婚したとしても相手の交友関係には干渉しない。友達だけで自由に思いっきり楽しむ時間を定期的につくる。そんなライフスタイル志向がうかがえる。時代が変われば結婚観も変わる。今どきの若者がどんな結婚観を持っているのか、過去からの変化をみながら、今どきの若者を読み解いてみる。
今回のレポートは、未婚者が増え続ける現代の若者の結婚事情と結婚像を追う。
執筆者 マーケット・プレイス・オフィス代表 立澤芳男(たつざわよしお)
■流通系企業の出店リサーチ・店舗コンセプトの企画立案
/都市・消費・世代に関するマーケティング情報収集と分析
■現ハイライフ研究所主任研究員
■元「アクロス」編集長(パルコ)/著書「百万人の時代」(高木書房)ほか
現代若者考・レポート 第5回 全文は以下のリンクからもお読みいただけます。
≪目次≫
はじめに
Ⅰ-今どきの若者未婚者の結婚事情
一人っ子の結婚、高まる未婚率。加えて晩婚・晩産化の進行が…
Ⅱ-今どきの若者未婚者の生活
親と同居する未婚者が多く占める現代の若者
Ⅲ-今どきの若者未婚者の結婚観
今どきの若者の結婚観は、「現実的」「自由を尊重」を重視する
・執筆者メモ
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