【セミナー講演録】 第29回ハイライフセミナー 都市の魅力を構成する要素とは?Phase2 2015年度研究報告 「東京10km~ 20km圏、その魅力。 “ 生き続けられるまち”とは?」
当財団では創設以来、「都市生活者のよりよい生活の実現」を目的に都市生活研究を行っています。都市生活とは、高度に産業化した社会での現代のライフスタイルと定義され、戦後わが国では、経済の発展と産業の高度化により都市機能が整備され、モノの普及も相まって豊かな生活が実現されてきました。しかしながら、生活環境と個人の二つの側面で『都市化』が進行し、めまぐるしく変化する現代の生活環境(経済環境の変化、社会構造の変化、超高齢社会)のなかで、「持続可能な都市居住」を考えるにあたり大きな問題がいくつも浮上してきています。
このような厳しい環境変化の中で、今なお活性化しているまちが、東京10㎞~20㎞圏の“準都心エリア”に多数存在していることを注目し、2014年度から2年間に亘り研究を行ってきました。1年目は仮説の抽出のために、当該エリアのマーケティングデータの解析、生活者1,125人に対する調査、国内外の建築・都市計画・環境デザインに携わる著名人への取材を行ないました。
2015年度は仮説の検証のために、当該エリアに存在する代表的なまちを抽出し、それぞれのまちの地形・風土・歴史、交通網、居住者、産業基盤、商業施設、集客拠点などのマーケティングデータ分析を事前スタディとして行い、そして生活者1350人に対する意識調査、国勢調査データの分析を行ったうえで、フィールドワークチームを編成し踏査を行ない、まちの専門家による分析を施し、『都市の魅力を構成する要素』とは何なのかを解明いたしました。その研究成果の報告の一環として、セミナーを開催させていただき、講演録を編集致しました。
目次
主催者挨拶
櫻井隆治 公益財団法人ハイライフ研究所 専務理事(現:代表理事 副理事長)
<第1部>
◆基調講演
「人間の居る場所」
三浦 展 カルチャースタディーズ研究所代表
◆研究報告
「都市酵母探検隊・研究成果の報告」
服部 圭郎 明治学院大学 経済学部教授
<第2部>
◆パネルディスカッション
「都市の魅力とは」
コーディネーター:服部 圭郎
パネリスト:石田 祐也 水嶋 敦 榎本 元
■2015年度研究報告
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=13284
ハイライフ研究所では新しい報告書や連載記事、無料セミナーのご案内をメールマガジンにて配信しております。ぜひ購読をご検討ください。無料お申し込みはこちらから。