今、東京都市圏で最も注目されるのは、最大の人口数と世帯数、高い人口密度を持つ
東京10㎞~20㎞圏エリア
東京都市圏における『10㎞~20㎞圏エリア』にある街を探訪する。その魅力は?
第10回 錦糸町
東京東部エリアで最大の繫華街
錦糸町は街の再生ではなく、新生の錦糸町の街づくりが進行中
東京10㎞~20㎞都市圏にある街がなぜ活性化しているのか?
本探訪シリーズでは、東京10㎞~20㎞都市圏で最も集客力のある街を分析・ポートしてきた。
今まで連載シリーズとして「自由が丘」「三軒茶屋」「中野」「赤羽」「蒲田」「下北沢」「北千住」「溝の口」をレポートしてきたが、最終回は東京東部エリアで最もパワフルな街『錦糸町』を取り上げる。
錦糸町は江戸時代から賑わいがあったようで、明治以降も軽工業が盛んで従業者も多く娯楽街としても栄えてきた。戦前から浅草と並んで錦糸町・楽天地は、東京の下町として、また千葉房総から両国と一緒になって多くの人を動員していた。街に工場や繁華街などが集積していたため、東京大空襲のターゲットにもなり、焼け野原となった。しかし、交通の便が(JR総武線と都電)がよかったため復興も早く、再び楽天地として人を集めるようになった。錦糸町は、1990年のバブル経済崩壊までは、南口を中心に場外馬券売場等もあり東京の東部エリアの大繁華街として君臨したが、バブル崩壊の傷は深く、街再生を試みるが錦糸町は沈滞化する。しかし、1997年のビッグプロジェクト北口開発が、東京の新副都心づくりと相まって、一流の大ホールやホテル、オフィスが完成し、錦糸町は娯楽中心オンリーの街から業務地へと変わり始めた。またなによりも都心に直結する交通網の充実を背景に、マンション建設が進み居住者も増え始めたことが錦糸町の街を大きく変えた。錦糸町の街づくりは、「再生の街」ではなく「新生の街」という言葉がふさわしい。
執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)
都市(街)探訪シリーズ 第10回レポート全文は以下のPDFでお読みいただけます。
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