「あなた(農業・農村)は作る人、わたし(都市)は食べる人」というこの理解は果たして正しいのでしょうか?
論文|農を活かした新たなライフスタイルを考える
執筆:
野津 喬 実践女子大学 生活科学部 現代生活学科 准教授
皆さんは「農業」あるいは「農村」と聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか。
おそらく、「お米や野菜(農産物)などが作られているところ」という印象を持つ人が多いのではないかと思います。実際に2014年に内閣府が実施した「農山漁村に関する世論調査」では、「農村の持つ役割の中で何が特に重要と考えるか」という質問に対し、「食料を生産する場としての役割」と答える人が最も多く、8割以上に達しました。しかし、「あなた(農業・農村)は作る人、わたし(都市)は食べる人」というこの理解は果たして正しいのでしょうか?
本稿では、これまで都市と農業・農村の関係がどのように変化してきたか、そして今後の展望として都市と農業・農村の関係について、二項対立的な捉え方ではない「生活者視点」の重要性、そして「農を活かした新たなライフスタイル」の可能性について、実践女子大学現代生活学科で実施している地産学官連携の取組を題材として考えます。
(続きはPDFで…)
農を活かした新たなライフスタイルを考える
-地産官学連携の取組を通じて-
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