1つ目の取材先は、machiminの手塚純子さん。
machiminは、流山駅改札横にある旧タクシー車庫をリノベーションした建物で、地域に根付いたスペースとして開放され、世代や性別、職業問わず多様な人が集まるのが特徴です。
今回はmachiminのオーナーである手塚純子さんにニーズの異なる人が集まるまち、流山でまちをどう立て直していくかといった活動についてお話を伺いました。
人がよりよくまちで生きて
いくために「みんなで作る」
会社勤めの経験を活かしたまちの立て直しとしての場作り。
手塚さんは2018年まで会社勤めで、企画や営業、人事などを経験されていました。組織の戦略を推進しビジョンを提示し活性化させてV字回復するきっかけを考える、また、組織に合う人の採用から育成まで行っていたそうです。そんなある時まちを見た時、「まちも企業と同じではないか」と気がついたそうです。現在の流山はタイプの異なる人々が集まっているまちであり、地域としてのまとまりがまだ確立されていない今、手塚さんはこのまちをどのようにまとめていくかと考えたことがmachimin設立のきっかけとしてあったそうです。
machiminは「みんなでつくる」ことを大切にされています。まちのみんなのそれぞれ得意なもの、ことが集まることでこの場所は作られています。手塚さんが目指すのはまちの人々が主体的に何かをしてみたいという気持ちを自分の力で実現することができる人を増やすことだそうです。そのための場としてのmachiminは「個人がやりたいことを叶えられる空気を作る」ことを大切にしているそうです。
machiminにはどのような人が訪れるのでしょうか。
machiminの店番はまちの様々な人によって行われます。おばあちゃんやおじいちゃん、専業主婦や育休中の父親、小学生…。(私たちが取材に伺わせていただいた時はちょうどおばあちゃんが店番をされていた時でした)年齢も、職業も、性別も限定されず様々な人が集まるこの場所。手塚さんはmachiminという場所は偶発的な出会いが生まれる場所とおっしゃっており、実際にmachiminで出会った人が話をして、その輪が広がっていく、そのプロセスで予想もできない出会いがあることが面白いそうです。
machiminはこれからもまちの人々が活動したいと思うことを受け入れる場、そして個人の生き方のロールモデルを増やしていくことを続けていくそうです。
まちの人々の得意なこと、楽しいと思うことをまちのために工夫して開くことで他の人に知ってもらうことで偶発的な出会いを生み、machiminに依存しなくともその活動が広がり誰かのロールモデルになってまちに還元されていく、そしてまちがより良くなっていくことを目指したいとのことでした。
「まちの人々がしたいことを受け入れる場にしたい。」
「machiminで偶発的な出会いを経験してもらいたい。」
「結果としてまちの人の主体性を引き出すことができる場にしたい。」