東京都市圏における『10㎞~20㎞圏エリア』にある街を探訪する。その魅力は?イメージ画像

リンク 第11回 まとめ|都市(街)探訪シリーズ

レーダーチャート分析結果から見る街の魅力、相違点・個性と共通点を探る


 ハイライフ研究所の「都市研究 2015年度」では、PHASE2として「東京10㎞~20㎞圏のエリアにある9つの代表的な商業集積地の活性状況ならびに将来に向けての可能性」について調査研究を行ってきた。

リンク 第10回 錦糸町|都市(街)探訪シリーズ

東京東部エリアで最大の繫華街
錦糸町は街の再生ではなく、新生の錦糸町の街づくりが進行中


 本探訪シリーズでは、東京10㎞~20㎞都市圏で最も集客力のある街を分析・ポートしてきた。
今まで連載シリーズとして「自由が丘」「三軒茶屋」「中野」「赤羽」「蒲田」「下北沢」「北千住」「溝の口」をレポートしてきたが、最終回は東京東部エリアで最もパワフルな街『錦糸町』を取り上げる。

リンク 第9回 溝の口|都市(街)探訪シリーズ

溝の口の後背地は、工場地から居住地に大きく様変わり
川崎北部の下町的商業地からの脱却(都会化)はままならず


 本探訪シリーズでは、今まで「自由が丘」「三軒茶屋」「北千住」「中野」「赤羽」「蒲田」「下北沢」をレポートしてきた。今回は東京を離れ川崎市溝の口を取り上げた。溝の口は、多摩川を挟んだ東京の向こう側に立地しているが、渋谷からは急行で約14分である。都心との距離間からいえば北千住や赤羽などと殆んど変わらない。溝の口もまた東京10㎞~20㎞都市圏の街と同様に活気のある街だ。

リンク 第8回 下北沢|都市(街)探訪シリーズ


駅前広場の整備の遅れで下北沢商店街に陰りが・・・。


 70年代80年代と渋谷街づくりが盛んで多くの若者が渋谷に集まったが、下北沢は大きな副都心に対抗するがごとく小劇場やライブハウス、アメリカンカジュアルファッションが下北沢駅前に集中出店し、狭いながらも密度のある若者の街として人気を呼んだ。それから約30年を過ぎようとする中、狭小でせまい街の形は今でも変わらない。

リンク 第7回 蒲田|都市(街)探訪シリーズ

大昭和時代の面影が見え隠れする蒲田。
新陳代謝が少ない バブル崩壊・平成不況の傷が深く、迷走する街づくり

 蒲田という街は、大正末から昭和の初めにかけて東京の郊外住宅地として、また、京浜工業地の職住生活交通拠点として現在に至るが、今でもJR京浜東北線、東急池上線、および多摩川線、京急本線・空港線の4路線の蒲田駅を抱え、都心や羽田への交通の利便性は東京でもナンバーワンの立地だ。この蒲田は、交通の便が良いだけに不動産投資など大きく揺れ動いてきた。今でもバブルの残滓が残ったままだが、蒲田はいま、居住環境重視型の街となるのか、国際化を重視する地域へと向かうのか選択を迫られている。

リンク 第6回 赤羽|都市(街)探訪シリーズ

60,70年代に大成長した赤羽の街は、ただ今サバイバル中

 赤羽という街はその町の歴史とその形成状況をたどってみると、首都東京の劇的な変化があるたびにその魁として様々な出来事に出会う。例えば、明治時代の富国強兵時代には『軍都』、第二次大戦の米国の大空襲時には無差別都市爆撃の猛威に見舞われ、戦後の復興期で東京人口の一極集中が始まったころ東京最大の『マンモス団地』が誕生。また、高度経済成長期の大衆消費時代には大型スーパー企業同士初の流通大戦争が起こっている。さらに東京の人口が減り始める80年代には東京の都市圏全体の都市交通の再編の波により『JR埼京線』と言う新路線が稼働し、都心・副都心との流出入の競争に見舞われた。

リンク 第5回 中野|都市(街)探訪シリーズ

あの「中野の街」にオフィスと大学がやってきた

 今、中野は、再開発によって大型ビルや公園が整備され、大手企業や大学が続々と進出し、昼間の人口が約2万人以上増え、ビジネスマンや学生が集まる活気に満ちた街になっている。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、若者に人気がある中野エリア及び中野駅前の環境はどう変わるのか。都心に業務が集中する中、隣接する東京住宅エリアはどのように変わるのか、中野区の様変わりは東京の都市の在り方において注目しておくべきケースである。

リンク 第4回 北千住|都市(街)探訪シリーズ

宿場町、戦災復興、工場・下町・・・・。歴史をつむぐ北千住。新たな地域イメージへの転換を模索

 東京は日本の政治・経済の中心地だが、その中核を成す23区は千代田区・港区といったビジネス街、新宿区・渋谷区といった繁華街、文京区・世田谷区といった高級住宅街、台東区・墨田区、足立区といった下町など、地域によって顔が異なる。その中でも、足立区は長らく「治安が悪い、街が汚い」といったネガティブイメージで語られてきたが、最近は、少子化対策などで注目が集まっている。その足立区で最も注目されているのが東京城東でナンバーワン繁華街である北千住だ。鉄道は4社5路線が乗り入れ、交通の便は都内でも指折りの場所だ。北千住の地域の商業力あるいは動員力の実力は、中野や下北沢、自由が丘、三軒茶屋など東京10キロ圏エリア上にある街と較べても東京都心部・副都心部を除くとトップレベルにあるが、私鉄や地下鉄路線が乗り入れ、交通輸送機能は強化されたものの街のイメージは昔のままだ。しかし、最近はその交通の利便性と地域再開発が結びつき大学誘致が進み、町並みが大きく変わりつつある。

リンク 第3回 三軒茶屋|都市(街)探訪シリーズ

新陳代謝の高い街。職住近接(通勤通学便利)な“さんちゃ”

 東京10㎞~20㎞圏のエリアは、高度経済成長期のマイカー普及期以前に発展した住宅居住地をベースとして、駅前の整備や業務・商業地化がほどほどに進み、最近はマンションの建設が盛んである。しかしながら、2000年代からの都心や郊外拠点都市での大再開発プロジェクト施工の波が、このエリアにある街々に波及してきた。今後これらの街々の駅前を中心とする開発が進むと、都心や郊外の居住にも大きな影響を与えることは間違いない。この変化は、20世紀の「職住分離」という東京都市の生活スタイルを大きく変える起爆剤となりそうだ。東京10㎞~20㎞圏の街がなぜ活性しているのか?

リンク 第2回 自由が丘|都市(街)探訪シリーズ

 東京10㎞~20㎞圏のエリアは、高度経済成長期のマイカー普及期以前に発展した住宅居住地をベースとして、駅前の整備や業務・商業地化がほどほどに進み、最近はマンションの建設が盛んである。しかしながら、2000年代からの都心や郊外拠点都市での大再開発プロジェクト施工の波が、このエリアにある街々に波及してきた。今後これらの街々の駅前を中心とする開発が進むと、都心や郊外の居住にも大きな影響を与えることは間違いない。20世紀の「職住分離」という東京都市の生活スタイルを大きく変える起爆剤となりそうだ。

その他の過去の研究は
下のテーマ別アイコンをクリック願います