2024年9月20日/執筆:山下めぐみ Megumi Yamashita(ロンドン在住)
ロンドンから北に電車で2時間あまり。ロンドンを東京に例えるなら、マンチェスターはイギリスの大阪といったところだろうか。19世紀に産業革命の拠点として栄えた街だが、戦後は徐々に衰退。当時の繁栄ぶりを物語る立派な建物や運河などが残る一方、中高層の新築ビルがどんどん建ち続けている。OMAの設計の〈アビバ・スタジオ〉は、そんな再開発の一環で2023年秋にオープンした施設だ。マンチェスターをサッカーだけでなく、音楽やダンス、パフォーマンスなどのパワーで再生しようという公共プロジェクトである。
サッカー・プレミアリーグの2大チームのホームとして名が通っているマンチェスターだが、サッカーがグローバルな人気を得たのは2000年以降のこと。人気に伴い、巨額な外資が投資されることになった。〈マンチェスター・シティ〉は2008年よりアブダビの王族がオーナー。〈マンチェスター・ユナイテッド〉は2003年よりアメリカの富豪一族がオーナーだったが、昨年、イギリス人が主要株主になったところだ。潤沢な投資によって、地元のライバル2チームは世界的な「ブランド」になった。
そんなサッカーに先駆け、マンチェスターの名を世界に知らしめたのが、1980~90年代に起こった「マッドチェスター」との言われるミュージックムーブメントだ。日本では「おマンチェブーム」とも言われ、かなり数のファンがマンチェスターを目指した。その時期、マンチェスターは爆発的に盛り上がったのである。その熱きマッドな時代のレガシーは、いまもこの街のアイデンティティになっている。2007年にはそのレガシーを継承し、音楽、演劇、ダンスなどパフォーミングアーツの分野で、実験的でエッジーな作品の発表の場となる〈マンチェスター・インターナショナル・フェスティバル〉が創設された。以来、隔年で開催を続けている。
そんななか、2014年に当時の保守党政権が「ノーザン・パワーハウス」政策を発表。ロンドンとの格差是正のため、マンチェスターやリバプールなど北部の主要都市を活性化する政策だ。ロンドンと直結する高速鉄道の建設を軸に、各産業への公費の投資を公約したのである。〈マンチェスター・インターナショナル・フェスティバル〉の拠点となるコンサートやパフォーマンスをはじめ、マルチな展示を可能にする施設の建設も決定。2015年には、のちに〈アビバ・スタジオ〉と名付けられる建築の国際コンペが行われ、レム・コールハース率いるOMA がセレクトされた。
予算は2000年に総工費1億3,400万ポンドでオープンしたロンドンの〈テートモダン〉に匹敵するものとされたが、最終的にはその倍に膨れ上がり、2億4,000万ポンド(約488億円)に。うち約38%がマンチェスター市、約31%が国家の負担、残りはアーツカウンシルや地方創生、宝くじ基金などから捻出されている。当初は〈ファクトリー・スタジオ〉と呼ばれる予定だったが、保険会社名「アビバ」との約70億円のスポンサー契約で、〈アビバ・スタジオ〉という冴えない名称に変更を余儀なくされたのである。
「マッドチェスター」についても少し解説を加えておこう。このムーブメントを引率したのは、ジョイ・ディビジョン、ハッピー・マンデーズ、ニュー・オーダーなどのバンドを抱えるトニー・ウィルソン率いるインディーズレーベル〈ファクトリー・レコード〉。そして彼が経営するナイトクラブ〈ハシエンダ〉だった。ヨットのショールームと倉庫だったスペースをベン・ケリーのデザインで改装。ピーター・サヴィルのディレクションでアイコニックなビジュアルを打ち出す。ダンサブルなビートにアルコールとドラッグで、24時間踊りまくるレイブカルチャーが花咲いた。そのマッドぶりはマイケル・ウィンターボトム監督の映画「24アワー・パーティー・ピープル」にも描かれている。
しかし、狂宴は長続きしないもの。浪費と経営難で〈ファクトリー・レコード〉は92年に倒産、97年に〈ハシエンダ〉は閉鎖になった。現在は取り壊され、跡地には〈ハシエンダ・アパートメント〉という集合住宅が建っている。その後はサッカーの話題の方が多いマンチェスターだが、さまざまな人種や性的指向を包括するマッドなカルチャーは脈々と引き継がれてきた。ファクトリー出身ではないが、この時期から世界を制覇したバンド、オアシスもマンチェスター出身のバンドだ。当初は〈ファクトリー・スタジオ〉と呼ばれる予定だった〈アビバ・スタジオ〉だが、運営組織の名称は〈ファクトリー・インターナショナル〉をキープしている。
〈アビバ・スタジオ〉があるのは、連続テレビドラマの野外撮影スタジオがあった18ヘクタール以上あるセント・ジョン再開発地区で、川や旧鉄道路線が交差する一帯である。撮影スタジオの一部は残されているが、新しいレジデンスやホテルの建設が進行中で、New Neighbourhood -Enterprise, Live, Work として絶賛売り出し中だ。周りには中高層の新築ビルが建て込んでいるため、〈アビバ・スタジオ〉は規模の割には目立ず、周囲に埋もれてしまっている印象を受ける。プロジェクトをリードしたのは、OMAのエレン・ヴァン・ルーンで、「若い頃はマンチェスターの音楽聴いてたわ」という世代だ。
18,000㎡の敷地の13,350㎡を占める建築は、一部がピロティになった構造で、ピロティ部はかなりの広さの屋外公共スペースになっている。ただし川側以外はビルに囲まれているため、開放感はあまり感じられない。ピロティの奥にあるエントランスから入った一階フロアは、一般にも開放された〈ザ・ソーシャル〉と呼ばれる多目的なロビーになっている。今後、リバーサイドの遊歩道が整備されると、川側のエントランスから入る人も多くなるだろう。
建物は保存指定のある旧貨物鉄道の高架アーチを取り込むように建てられており、レンガ造のアーチを生かしたロビーはベン・ケリーが内装デザインを担当。〈ハシエンダ〉風の内装が再現されている。アーチ下のスペースはトイレとして再利用されている。そのほか、長いカウンターのバーがあり、ビール用のタップが無数に並ぶ。コンサートの休憩時間に素早く「飲んで、用を足す」ことを最優先にしたデザインというわけだ。「飲み」なくして、マンチェスターにあらずなのだろう。カジュアルなイベントなどもここで開かれる。ロゴなどグラフィックはピーター・サヴィルと〈ノース〉が手がけている。
施設は大きく分けて3つの部分からなる。ロビー右手のエスカレータを上がったところが、1,600席のコンサートホール〈ザ・ホール〉だ。川に面した外観は三角形のメタルのシートをパッチワークしたようなデザインで、川側から見ると「映える」デザインだ。ロビーの左手にはあらゆるイベントや展覧会を可能にすると謳う巨大なボックス型施設〈ザ・ウェアハウス〉がある。横33m、縦66mで高さは21m、5フロアを吹き抜いた大空間は、スタンディングなら5,000人収容可。イマーシブな展示など今後の新テクノロジーに対応し、パーティションでフレキシブルに仕切ることもできる。〈ザ・ホール〉との間の可動式壁を取り払えば、2つのホールが一つに合体し、さらに巨大化なスペースにすることもできる。2つの施設に加え、オフィスや楽屋、収録スタジオなどが入るビルが隣接して建てられている。
〈ザ・ホール〉では通常のコンサートなどが主催される一方、〈ザ・ウェアハウス〉はアートから演劇まで、あらゆるメディアを使った実験的な展示や上演が可能だ。柿落としに開催されたのは草間彌生展で、巨大バルーンのヤヨイちゃんなどがひしめく展示は、幅広い層へのアピールを狙ったものだろう。その後、ダニー・ボイルの監督で、映画「マトリックス」をベースにしたオリジナル演目「Free Your Mind 」を上演。U2のステージデザインなどで知られるエズ・デヴリンが舞台デザインを手がけた豪華な内容だ。巡回ものを受け入れる一方、ここから世界各地に巡回することにも、力を入れている。
2つの大きな施設のほか、録音スタジオやリハーサル室などもあり、施設的には申し分ない。とはいえ、約488億円という巨額の公費を投じた割には、建築的な魅力に欠けるというのも正直な感想だ。ロンドンの〈テートモダン〉の場合、2000年のオープン以来、世界で一番ビジターが多い近現代美術館に成長した(2023年は4,700百万人が訪問)。収蔵品やキュレーションの力もあるが、その成功は旧発電所を改築したヘルツォーク&ド・ムーロン設計の建築の力によるところも大きい。
ハンブルクの〈エルプフィルハーモニー〉も同じく彼らの設計だが、こちらの方は〈アビバ・スタジオ〉と同じくコンサートホールがメイン機能である。予算超過で建設が中断したり物議を醸したが、一旦オープンすると、その圧倒的な建築力で瞬く間に市民を魅了。シビックプライドの象徴としてハンブルクの王冠になった。一方、〈アビバ・スタジオ〉の方はランドマーク性も中途半端に見える。
この建築を理解するには、設計を手がけたOMAを率いるレム・コールハースが1970年代より考察を続ける、建築と都市の関係を紐解く必要がある。コールハースは『錯乱のニューヨーク』(1978)、『S,M,L,XL』(1995) などの著作で、「資本主義に飲み込まれた個性のないジェネリック・シティ」について論じてきた。近年のマンチェスターは、まさしくグローバルな資本主義に飲み込まれた「ジェネリック・シティ」の道を辿ってきた。街に残る歴史ある建物の間にありがちな中高層のビルがどんどん建ち、街の建築的な統一性や個性が喪失しつつある
こうしたジェネリック・シティに対して、コールハースが掲げたのが「ヴォイドの戦略」だ。過密化、巨大化する都市には「何かを無理に建てるより、何も建てずに「ヴォイド」にしておくほうが、街を活性化する可能性がある」という考えである。この〈アビバ・スタジオ〉も「ジェネリックな建築に取り囲まれたヴォイド」と解釈すると、その意図が見えてくる。
アイコン的建築によるまちおこしの時代は、1997年に完成したフランク・ゲーリー設計の〈ビルバオ・グッゲンハイム美術館〉に始まった。アラブ諸国ではまだ継続中だが、ヨーロッパでは〈エルプフィルハーモニー〉をもって一段落したように思う。設計者のジャック・ヘルツォーク自身も「巨額をかけたこの規模のアイコン建築はもう建たないだろう」と言及している。「何もしないで放っておく方が有効」を体現したヴォイド的な〈アビバ・スタジオ〉は、アイコン建築の対局にあるものと見ることもできる。建築の力ではなく、ここから生まれる「何か」によって、街の創生を狙う建築なのではないか。
〈アビバ・スタジオ〉の具体的な目標は、年間85万人のビジター(フェスティバル期間は100万人)を迎え、10年で11億ポンド(約2200億円)の経済効果を上げることだ。そのためには人を集めるインバウンド的戦略だけでなく、地元のクリエイターやスペシャリストを世界に羽ばたかせるアウトバウンド的な戦略は必須である。ここでは小中学生向けからプロを育てるコースまで、多彩な教育プログラムが組まれている。
「ファクトリー・アカデミー」は、音響や舞台の専門家を育てるための無料プログラムだ。「ファクトリー・サウンズ」は、マンチェスター在住のミュージシャンや技術者の卵に1,000ポンドの補助金とレコーディングまでのサポートを提供する。「アーティスト・テイクオーバー」は、イングランド北部で活動しているプロミュージシャンなどに10,000ポンドの補助金やサポートを提供。施設を4日間テイクオーバーして、発表ができるプログラムである。
「ファクトリー・フェローシップ」は、イングランド北部のアーティストを対象に、施設を使って実験的な活動ができるプログラムだ。海外を含む、地元以外の人材との交流にも力を入れている。また、性的指向や人種などの背景が多様化するなか、バイアスを排除したインクルーシブなサポートも公約。次世代の才能を育てるために、何事にも縛られず実験的なクリエイションに挑むことができる環境を提供する。
新しいムーブメントはアンダーグランド的反逆精神から生まれことも多い。ポスト・パンクロック期に興った「マッドチェスター」は、まさにそれだった。その一方、適度なサポートとお膳立ても必要だ。特にマイノリティ層の才能を育てるには、サポートは欠かせない。イギリスの音楽の層が厚いのは、さまざまなバックグランドの人がいるだけでなく、彼らをサポートする仕組みがあることは見逃せない。〈アビバ・スタジオ〉の完成で、この仕組みがさらに強化されることが期待される。
マンチェスターは1996年と2000年にオリンピック招致を試みた。21,000人収容の〈AO・アリーナ〉は、オリンピックを視野に入れて建てられたもので、スポーツイベントほか大規模なコンサートは、ここで開催されてきた。それに加えて、「ヨーロッパ最大」と称する23,500人収容の新アリーナ〈コープ・ライブ〉も2024年春にオープンしたばかりだ。こちらはスポーツ関係施設の設計を専門とするPopulous の設計で、遠くからも目に付くランドマークとなる巨大建築だ。2つの新施設が加わり、半径3km内に大型イベントを可能にする施設が3つになった。それに加えて、サッカースタジアムの方も拡張計画が進行中である。
スポンサーの航空会社名を冠した〈マンチェスター・シティ〉の〈エティハド・スタジアム〉は〈コープ・ライブ〉の向かいにあり、ここでも大規模な拡張工事が進行している。スタジアムのキャパシティを1,000席近く増やすほか、隣接してホテルやミュージアム、ショップなどが入居するビルが、2026年までに完成予定という。このスタジアム自体は、2000年のオリンピック招致のために計画されたもので、オリンピック招致に失敗後、2002年のイギリス連邦(旧植民地国など)陸上大会の招致に成功。これに向けてアラップの設計で建設されている。立地は元採炭所があった一帯だ。
2002年の陸上大会後、スタジアムは改築され、〈マンチェスター・シティ〉の新しいホームとなった。公費で建てられただけでなく、改築費の半分を市が負担したことで、非難の声も多かった。その後、タイの元首相を経て、アブダビ王族がオーナーになり、潤沢な資金で優秀な選手を巨額で契約。ついに地元のライバルの〈マンチェスター・ユナイテッド〉を抜いて、2011年にプレミアリーグのトップに駆け上がった。2015年には7,000席分の増築が完成。2017年には隣接する土地にラファエロ・ヴィニョリの設計で、トレーニングや若い選手を育てるための「ザ・シティ・アカデミー」もオープンしている。
ライバルの〈マンチェスターユナイテッド〉でも、アイコニックなスタジアム〈オールド・トラフォード〉周辺の再開発を計画中だ。20年ぶりにメインオーナーがアメリカ人からイギリス人のジム・ラトクリフに移ったのを機に、チームが所有するスタジアム周辺の土地の再開発マスタープランをフォスター&パートナーズが手がけると発表。ノーマン・フォスターはマンチェスター出身ということもあり、「産業革命の歴史を引き継ぎ、世界一有名なサッカーチームを中心とした、豊かなコミュニティが息づくサステナブルな開発を目指します」と意欲を見せる。巨額の総工費に公費の援助を得るため、インフラ整備や地域再生と合体させる計画ということだろう。一万席規模の新スタジアムも新築になる計画だが、こちらにもスポンサー名が付く可能は高いだろう。
こちらの再開発委員長には、元陸上選手で、ロンドンオリンピックの組織委員会長やIOC委員を務めるセバスチャン・コーが就任。荒廃地の再生を兼ねたロンドンオリンピックをモデルに、3度目の正直となるオリンピック招致も視野に、官民連携の再開発を狙っているのだろう。マンチェスターのバーナム市長も「世界のサッカー界で象徴的なスタジアムを開発することは、投資や雇用を生み、地域社会にも利益をもたらすだろう」とサポートを表明している。
元〈マンチェスターユナイテッド〉の選手でユースチームからデビッド・ベッカムの同期だったゲリー・ネヴィルも、この再開発に名を連ねている。2011年に現役を引退後、ネヴィルはデベロッパー〈Relentless 〉を創設。サッカーをテーマにしたホテルやカフェなど、地元の再開発事業に取り組んできた。現在、街のど真ん中の一等地セント・ミッチェル地区にホテル、オフィス、レジデンスなどからなる41階の高層ビルを含む再開発も進行している。
このほかにも、ネヴィルはユースチーム同期選手(クラス92)らと共同で、郊外のローカルサッカーチームを買い取ったり、スポーツやマネジメント関係のコースがある大学〈ユニバーシティ・アカデミー92〉も創設。〈オールド・トラフォード〉のそばに新校舎も建てられた。海外からの投資に対抗し、地元に貢献する事業を各分野で取り組んでいる。一方で、高層ビルの建設により、コールハースが論じるグローバル化、ジェネリック化、またジェントリフィケーションも避けられない。地元のコミュニティにとってこうした再開発は弊害となるのも事実で、良いバランスを保つのは決して容易ではない。
歴史を振り返れば、産業革命は植民地支配や奴隷貿易と切り離して語ることはできない。マンチェスターは港町リバプールが奴隷貿易や植民地との交易で築いた富を元に、綿織物の工場地として開発された。1830年に世界初の蒸気機関車が二都市間で開通したことで流通が確保され、急激に発展した。現在、この鉄道は廃線になっているが、〈アビバ・スタジオ〉の横には旧駅舎や倉庫、高架線アーチがあり、こちらは〈科学産業ミュージアム〉の管理下で、脱炭素を公約に掲げた再利用計画が進行中だ。
イギリスに限らず、旧宗主国の富は奴隷貿易や旧植民地からの搾取によって築かれた。その歴史を認知し、旧植民地や先住民族への謝罪や権利回復に努める動きも拡がっている。2023年のベネチア建築ビエンナーレでは、脱植民地主義が大きなテーマだった。マンチェスター大学が運営する美術館〈ザ・ウィットワース〉でも、この動きに呼応する展覧会の開催に積極的だ。資本主義に変わる経済のあり方をテーマにした展覧会 Economics the Blockbuster: It’s Not Business as Usual を開催したり、社会のあり方をアートによって改善していくためのパーマネントなスペース、Office of Arte Úti も開設。アートのあり方自体の多様化を示す活動に力を入れている。視点が変われば、歴史の見え方も変わってくる。
レム・コールハースがテーマにしてきた「どんどん拡大してビッグになる」時代。マンチェスターでは、それはまだ続行中に見える。とはいえ、巨大なアリーナもスタジアムも基本的にはコンテンツのない「ヴォイド」である。「モノ」=商品を製造する施設ではなく、「コト」=体験を生み出す空間だ。同時に人をインスパイアして育て、次世代につなげていくことがミッションになっている。都市がグローバル化、ジェネリック化するなかで、今後こうした「ヴォイド」がいかに地域の独自性を醸成していくのか。多様性が息づくマンチェスターは、興味深いケーススタディである。
山下めぐみ Megumi Yamashita(建築ジャーナリスト/コンサルタント)
ロンドンをベースにヨーロッパ各地の最新建築やデザイン、都市開発について各誌に執筆する。在英は30年越え。世界のトップクリエーターへのインタビューや現地取材を通して学んできたことを伝え、交流の場となるプラットフォーム Architabi (アーキタビ)主宰。www.architabi.com
企画・構成:紫牟田伸子(Future Research Institute)