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「都市の魅力を構成する要素はなにか?」連載にあたって

都市の魅力を構成する要素はなにか?
~世界のスーパーマイスターに聞く。
連載にあたって

当財団では、基本理念であります「都市生活者のよりよい生活の実現への貢献」に則り、持続可能な都市居住の実現に向けた知見の獲得に努め、その成果を広く社会と共有していくことを基本方針に様々な調査・研究を推進いたしております。

主に超高齢化・人口減少社会における持続可能な都市・地域の形成についての研究事業を推進しておりますが、47都道府県のうち人口増加している東京都も、2020年には1335万人をピークに減少に転じていくと言われています。(※東京都総務局統計部人口統計課調べ)

2025年にはボリュームゾーンである団塊世代が後期高齢者年齢を迎え、超高齢化と多死の時代が始まります。また、結婚しない団塊ジュニアと、雇用不安による未婚率の上昇による単身者の急増も相まって、都市やまちの姿が変わっていきます。これまでの家族を核に据えたロールモデルは通用しなくなり、都市やまちに求める機能や要素も大きく変わっていくことが予想されます。

その様な状況を見据え当財団の研究事業の一つとして、 「東京10~20㎞圏、その魅力。“生き続けられるまち”とは?」 をテーマに、東京『準都心エリア』を対象としたまちのポテンシャルについて調査・研究を推進しております。

今後、エリアにより持続と縮退の格差が開いていくことが懸念されますが、人々が住み続けられるまち(生き続けられるまち)、まちを一つの生命体としてみた場合の存続性・継続性(生き続けられるまち)のあり方を模索するものであり、まちにとっての活性化要因や必要条件を導き出し、他エリアの活性化の一助となることを目標といたしております。

当研究活動の一環として国内外の都市計画・環境デザイニングの研究に携わる著名な先生方の貴重なご意見を賜っておりますので、順次紹介をさせていただく予定でおります。 皆様のご参考になれば幸甚に存じます。

公益財団法人ハイライフ研究所
専務理事 櫻井隆治


世界のスーパーマイスターに聞く