都市の魅力を構成する要素はなにか?
~世界のスーパーマイスターに聞く
第4回 トマス・ジーバーツ
「ドイツでも、高齢者は、都心に小さなフラットを獲得しようとしています。都心の方が医療サービスもよく、レストランもあって、エンタテイメントもあるからです。高齢社会においては、都心は高齢者にとって極めて魅力的になると思います」
(トマス・ジーバーツ)
超高齢化・人口減少社会において、持続可能な都市・地域とはどう形成されるのか?
本連載インタビューでは、人々が住み続けられるまち(生き続けられるまち)のありかたを問います。
第4回は、ダルムシュタット工科大学名誉教授の
トマス・ジーバーツ(Thomas Sieverts)氏が登場します。
ドイツを代表する都市計画研究者に聞く、「都市の魅力を構成する要素はなにか?」
トマス・ジーバーツ氏(Thomas Sieverts) プロフィール:
ベルリン工科大学で都市計画をフリッツ・エッゲリングに学ぶ。ハノーバーの都市計画で知られるハンス・アドリアンや、ルールのヴェルフェン・ニュータウン公社社長を務めドイツ統合後のベルリン建設大臣を務めたゲオルグ・ヴィットバーなど、第一世代の都市計画家に続く第二世代の建築家。ダルムシュタット工科大学教授を経て、名誉教授。スカット都市計画事務所所長を務めながら、欧米各地で新都市計画について講演。1989年から1994年まで、エムシャーパークの科学ディレクターを務める。代表的な著作に『ツヴァイシェンシュタット』(邦訳『都市田園計画の展望』学芸出版社 2006)」がある。これは、都心と村落の中間部に生じた「準都市」の現象を取り上げたものである。
出演:トマス・ジーバーツ
取材・構成:服部圭郎 明治学院大学経済学部教授
編集:熊倉次郎 株式会社クマクラジロウ事務所
制作:公益財団法人ハイライフ研究所