第3回福井調査:ワークショップ企画編
今回私たちが企画するワークショップは
みんながよく行ったお気に入りのお店、みんなで名前をつけた秘密の道、変わってしまった思い入れのある場所など、みんなのおもいでを交換し、知る図(=みんなのおもいで交換知図)を作成するワークショップです。
ワークショップ下準備
〈 法政大学田町校舎での練習企画 〉
私たちが通っている法政大学田町校舎で実験企画「田町校舎テリトーリオMAP」を行いました。普段みんなが使っている場所にシールを貼り、その場所のおもいでを付箋に書き込んでもらいます。
おもいでは日常(赤)、変化(黄)、思い出(緑)、願望(青)の4種類に分類しました。
知図には私たち企画チームも気づいていなかったおもいでが寄せられ、田町校舎ではどこに人がよく集まり、思い出が色濃く残っているのか、見えてきました。
こうして「田町校舎テリトーリオMAP」は成功に終わり、さばえまつりでの本番に展開させていくこととしました。
〈 ワークショップの目的設定 〉
テリトーリオを知図で可視化するプロセスの中で、
さばえまつりに訪れた方々が自分たちが普段過ごしているまちの魅力を再認識したり、
新しい発見ができたりするきっかけを作る
ことを目指して実施します。知図を一緒に作ってもらいテリトーリオを可視化したい!
という目的だけではなく、このワークショップを通して参加する方々にもなにか還元できるのではないでしょうか。
〈 本番に向け用意する知図 〉
①狭域知図 1800mm×1800mm
会場である西山公園を中心に取り、西山公園の近隣でのおもいでを書き入れていきます。
②広域知図 1800mm×1800mm
さばえまつりでは狭域マップの範囲以上に外から多くの人が訪れることが予想されるため、狭域マップの他に鯖江市のより広域と福井市の一部も含まれた広域マップを用意しました。
ワークショップ本番
〈 さばえまつり1日目 〉
あいにくの雨によりさばえまつり1日目は中止になりましたが、さばえまつり関係者が集う懇親会が急遽行われ、そちらに参加しました。
懇親会の後19時ごろには翌日に向けた設営を開始し、さばえまつり関係者みんなで力を合わせてまつりを作り上げていきます。
〈 さばえまつり2日目 〉
朝5時、前日に完了しきらなかった設営を始めます。開始直前までは準備の手伝いを行い、11時にはワークショップ本番開始!
本番で老若男女およそ50~60人の方がワークショップに参加してくださり、おもいでが集まって知図が彩られていきました!
西山公園を中心とした狭域知図、広域知図ではどちらを見ても、特に日常的に利用している場所(赤)や思い出(体験・経験)は人の想いが強く現れ、広範囲に広がっていることがわかりました。また、その場所についての願望(青)については断片的かつ集中的に現れており、変化があった場所(黄)はそれらの中間的要素となっていることが読み取れました。
また、対話を重ねていくうちに次々と気づいていなかったおもいでが出てきたことから、対話がワークショップの厚みを増していく要因になっているように感じました。
私たち企画チームは出来上がる知図に焦点を当てていましたが、知図をみてその地域を知り、理解を深めることよりも、あくまで知図を介して多くの対話が生まれることが重要であり、それにより参加している人と企画者である私たちとの双方が気づきを得ることができるのがテリトーリオ×ワークショップのおもしろいところなのではないか、と気づかされました。
- ありがとうございました!-