スウェーデンの環境政策1

16の環境保護目標と気候変動

スウェーデンといえば「環境先進国」のイメージをお持ちになるのではないでしょうか。

それではそのスウェーデンにおける環境政策、環境対策とはどのようなものであるのか?

環境はわたしたちすべてに関わる問題です。
みなさんご自身がお考えいただくための参考にしていただければと思います。

内容
持続可能な開発への理念と取組み
16の環境保護目標と気候変動
スウェーデンの環境法典
土地・環境裁判所

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

経済成長と環境保護の両立

経済成長と環境保護の両立

今回のテーマはスウェーデンのエネルギー事情です。
エネルギーはわたしたちが生きていくうえでの基本ですので、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

先進国では毎日膨大なエネルギーを消費しています。

たとえば国別でみた1人当たりのエネルギーの消費量。
中国では1人当たりケニアの3倍のエネルギーを消費しています。
そしてスウェーデンのではその中国の3倍のエネルギーを消費しています。

わたしたちはこうしたエネルギー消費を将来も続けていくことができるのでしょうか。

スウェーデンではエネルギーの持続性に対するこうした危機感から、国全体としてのエネルギー利用のバランスについて議論が行なわれてきました。

スウェーデンはまた、経済成長を続けながら、同時に二酸化炭素(CO2)の排出量削減に成功しており、経済成長と環境保護の両立が可能なことを示している国でもあります。

今回は、環境先進国といわれるスウェーデンのエネルギー事情とその政策の実際についてみてまいりましょう。

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長

原発と核燃料廃棄物処理

スウェーデンにみる原発と核燃料廃棄物処理の実態

自国の技術で原子炉を設計してきた「原発大国スウェーデン」。
そのスウェーデンでは核の廃棄物を今後どのように処理していく計画なのでしょうか。

スウェーデンでは、現在、10基の原発が稼働しています。
それらのなかには1972年に設置された古い型の原子炉もあり、いずれ廃炉にしなければなりません。
廃炉の際には大量の放射性廃棄物がうまれ、貯蔵処理を迫られます。
また現在稼働中の原発からも、低・中レベルの放射性廃棄物が日々生み出されており、これらの処理もあります。

スウェーデンにおける放射性廃棄物処理の実態はどうなっているのか。
現地の最前線を取材しました。

内容
スウェーデンの核関連施設
3.11とスウェーデン世論
廃棄物処理の基本方針
利害関係者の意見の反映
短寿命・低レベル・中間レベル放射性廃棄物 最終処分場
フォルスマルク最終処分場
エスポ岩盤埋蔵研究所
正直であることが基本

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長

持続可能な開発

持続可能な開発

持続可能な社会づくりに不可欠な「持続可能な開発」に向けて、スウェーデンはいまどのように取り組んでいるのでしょうか。
また、そもそも「持続可能な開発」とはどういうことを意味するのでしょうか。
それは、いま解決が求められている問題に対処するというだけでなく、その問題を次世代に持ち越さないということを意味します。

スウェーデンの理念、それは「現在生きる人間は 次の世代を犠牲にしてはならない」ということです。
2004年、スウェーデン政府は持続可能な開発のための4つの柱を提示しました。

<持続可能な開発のための4つの柱>
1.持続可能社会の構築:住環境
2.平等で健康な生活
3.人口変化への対応
4.持続可能な成長の維持

それぞれの内容についてみてまいりましょう。

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長


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両親保険と両親・子供手当

両親保険と両親・子供手当

スウェーデンの両親保険とは、子育てにおける各種の手当を意味しています。子育て支援策 母親指数No.1の国・スウェーデンのさまざまな支援制度についてみてまいりましょう。

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長


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