今回のテーマはスウェーデンのエネルギー事情です。
エネルギーはわたしたちが生きていくうえでの基本ですので、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
先進国では毎日膨大なエネルギーを消費しています。
たとえば国別でみた1人当たりのエネルギーの消費量。
中国では1人当たりケニアの3倍のエネルギーを消費しています。
そしてスウェーデンのではその中国の3倍のエネルギーを消費しています。
わたしたちはこうしたエネルギー消費を将来も続けていくことができるのでしょうか。
スウェーデンではエネルギーの持続性に対するこうした危機感から、国全体としてのエネルギー利用のバランスについて議論が行なわれてきました。
スウェーデンはまた、経済成長を続けながら、同時に二酸化炭素(CO2)の排出量削減に成功しており、経済成長と環境保護の両立が可能なことを示している国でもあります。
今回は、環境先進国といわれるスウェーデンのエネルギー事情とその政策の実際についてみてまいりましょう。
講師:須永昌博 一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長