カテゴリー別アーカイブ: 政治のしくみ

スウェーデンの政治と国会

政治と国会 〜首相の施政方針演説から〜

■スウェーデンの民主主義|スウェーデンの政治と国会

民主主義を実現するのは市民です。
しかし市民の声をどのようにして社会に反映させるか。
それには手続きや仕組み、法律が必要です。
スウェーデンの政治と国会について、具体的にお話していきましょう。

スウェーデンの国会は毎年9月に始まります。
今回はスウェーデンのラインフェルト首相が昨年9月におこなった施政方針演説の内容をみていきます。

スウェーデンの施政方針演説は抽象的なものではありません。
国民の意識が如実に反映された具体的なものです。

本来、総理大臣の施政方針演説というのは退屈なものであってはならないのです。
5枚のスライドで、スウェーデンの基本姿勢をつかんでまいりましょう。

スウェーデンの政治と国会|ラインフェルト首相の施政方針演説から

・スウェーデンはシリアの内戦とエジプトの暴力を無視しない
・シリア難民をスウェーデンは受け入れ、団結していく
・産業活動と経済成長はつねに気候変動を減らす方向でなければならない
・若年失業率への対策が重要課題であり、高校生レベルの技能訓練に重点をおく
・家庭内暴力対策として女性シェルターを増やす
・福祉社会は確固として存続させる
・貧困家庭への住宅手当を増やす

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長

映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

憲法・法律・司法・警察ほか

スウェーデンの憲法・法律・司法・警察

憲法とは国の最高法規ですが、スウェーデンにはこれがありません。

しかし、憲法に相当する法律として4つの基本法があります。すなわち、統治法と王位継承法、出版の自由に関する法(1766年)、表現の自由に関する法(1991年)です。

もっとも重要な基本法のなかに出版の自由と表現の自由があるところがスウェーデンらしさのひとつといえるかもしれません。
今回はこうしたスウェーデンの法律制度や司法制度、検察制度、弁護士制度、警察についてご紹介します。

■スウェーデンの憲法・法律・司法・警察ほか

PDF資料|PDF形式ファイル(2MB)

講演:野崎俊一 一般社団法人スウェーデン社会研究所 総合文化局長

制作:公益財団法人ハイライフ研究所

若者の政治参加

スウェーデンの若者の政治参加

日本の選挙。投票率が伸びません。

特に若者の投票率の低さが際立っています。
前回の衆議院選挙では20歳代の投票率は37.89%。

一方で、60歳代は投票率74.93%。
20歳代の倍の投票率を記録し、しっかりと国政選挙に影響力を行使しています。

これでは政治家の顔が若者の方ではなく、年配者・高齢者の方を向くのも当然といえます。

一方でスウェーデンの若者の投票率が高いのに驚かされます。
前回2010年の総選挙では18歳ー29歳の投票率が79%を記録しています。

スウェーデンの若者はどうしてそんなに政治参加の意識が高いのでしょうか?

その理由をスウェーデン緑の党で活躍する若き政治家、ユーリ・シルヴァ氏(25歳)にたずねます。

また、スウェーデンで若者の政治参加を研究してきた、日本のふたりの若者にもお話を伺います。

シリーズ「スウェーデンに学ぶ、日本の再構築」。
今回のテーマは「スウェーデンの若者の政治参加」です。

■シリーズ「スウェーデンに学ぶ、日本の再構築」
<スウェーデンの若者の政治参加>

出演: ユーリ・シルヴァ、小串聡彦、両角達平

取材・構成: 熊倉次郎(「スウェーデンに学ぶ、日本の再構築」取材班)
制作統括: 萩原宏人(公益財団法人ハイライフ研究所)