[3]単身者の食ライフスタイル
「食ライフスタイル変化のこれまでとこれから」に関するトピック
長谷川文雄
[3]単身者の食ライフスタイル
世帯構成の変化をみると、単独世帯つまり一人住まいの割合が年々高まり、今後も増える傾向にある。口問題研究所の予測では、2025年にはほぼ3分の1に達する。
それでは、一人暮らしの食生活はどのようになっているのだろうか。
東京ガス都市生活研究所が04年に行った『20〜50代単身者の食生活』調査はそこにスポットを当てている。
・ 平日、朝食は家で食べる割合が多いが、若い世代は抜く傾向にある。食べるものは半数がパン、3分の1がお握りなどご飯となり、若い世代ではおかずなし(46%強)という殺風景なイメージが出てくる。50代は自分で調理して食べる割合が増えてくる。
・ 平日の夕食は、男女差が大きく、自宅派は男性で52.4%、女性で70.5%に達し、外食派は、男性で35.1%、女性で15.4%になっている。やはり女性は自宅派が多く、調理も市販の食品を暖めたりする程度のものから、素材を購入していわゆる料理する割合が高まっている。男女とも休日は家で食べる割合が高まっており(56.1%)、素材から料理する割合大きい。休みの日は、せめて料理らしい料理をするということなのだろうか。
(資料:『20〜50代単身者の食生活』 東京ガス 都市生活研究所)
・ 中食についての質問では、半数以上が週に1度は既成の総菜や弁当を利用し、コンビニの利用が多い。特に、男性にその傾向が強いという。食材や総菜の宅配サービスは65.5%が利用しないとしている。
・ 総じていえば、単身者は手間暇掛けず、手軽に食べられるコンビニ、デパ地下などで弁当や総菜を購入し、自ら素材を買ってきて料理をする割合は高くないといえるだろう。
(資料:『20〜50代単身者の食生活』 東京ガス 都市生活研究所)
[長谷川文雄]
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- 日時:17:32