[2]家庭内に入り込むロボット -掃除ロボットが人気
「ハイテク時代の家庭の情報化に関する研究」に関するトピックス
長谷川文雄
[2]家庭内に入り込むロボット -掃除ロボットが人気
ロボットというとホンダのアシモのような、人間の形をしたもの(ヒューマノイドという)をイメージしがちだが、これから家庭に入り込むロボットは、必ずしもそうとは限らない。一部実用化の域に達したのもあるが、まだ実験室で開発が進んでいる。たとえば、東京大学では10年先にリビングルーム実用化されるであろうロボットを開発している。デモでは「お茶をください」と話しかけると、返事をしてキッチンに移動し、そこで別なロボットがペットボトルからお茶を注いで、そのロボットに手渡し、依頼者のところに運ぶという仕掛けになっている。2つのロボットが協調連携しているところが興味深い。
インターネットコム株式会社とJR東海エクスプレスリサーチが、2007年1月にロボット家電に関する調査を行っている。まず家事手伝いロボットが出現すれば、「利用したい」は、67.3%、「したくない」は17.6%と関心の強さが伺われる。利用希望者に対し、では何を手伝って欲しいかと問うと「掃除」90.5%、「洗濯」50.5%、「料理・台所仕事」48.2%、になっている。逆に「庭に手入れ」22.5%、「親の介護」20.3%、「子供の遊び相手」14.0%、「買い物」13.%となっている。
庭は趣味の一環、親の介護や子供の面倒はやはり人任せならぬロボット任せに抵抗を感じるのだろうか。買い物は、一種の喜びなのだろう。
人気の高かった「掃除」ロボットだが、既に実用の域に達している。
アメリカのiRobot社が発売している掃除ロボットは既に全米で20万代以上販売されている。従来の掃除機波の吸引力をもち、家の中を家具や障害物をよけて動き、階段や段差から落ちる心配もないという。一回の充電で2時間近くの稼働が可能で、電池が無くなると自ら充電用のホームベースに帰ってくる。因に値段は79,800円だという。
iRobot社 全自動掃除機
ルンバ・ディスカバリー5215
市場参考価格(税込)79,800円
因に、松下電器産業も同様の自律制御型の清掃ロボットを実用化している。
NIKKEI NET http://it.nikkei.co.jp/digital/special/robot.aspx
[長谷川文雄]
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